Advanced Research Group
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Advanced Research Groupのメンバーであり、OLM Digital(オー・エル・エム デジタル) 取締役を務める四倉達夫と、同じくAdvanced Research Groupのメンバーであり、OLM Digital(オー・エル・エム デジタル) に所属する前島 謙宣が、2024年4月10日~12日にニュージーランド ウェリントンで開催されるComputational Visual Media (CVM 2024) で学会発表を行います。 奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と千葉大学と共同研究を行っているアニメの仕上げ支援システムの研究内容です。Paper Session タイトル:Continual Few-shot Patch-based Learning for Anime-style Colorization 発表者:Akinobu Maejima (OLM Digital, IMAGICA GROUP), Seitaro Shinagawa(NAIST), Hiroyuki Kubo (Chiba University), Takuya Funatomi (NAIST),Tatsuo Yotsukura (OLM Digital, IMAGICA GROUP), Satoshi Nakamura,Yasuhiro Mukaigawa (NAIST) 概要:アニメの線画の自動彩色は、制作パイプラインの効率化における課題の一つとなっています。深層ニューラルネットワークの最近の進歩により、この問題に対処する手法が提案されていますが、全く新しいアニメ作品の彩色作業が始…
電子情報通信学会誌(2024年2月号)にARGのPrincipal Researcherで、OLM Digital (オー・エル・エム デジタル) 技術顧問を務める安生健一の解説記事が掲載されましたのでお知らせします。 タイトル: トゥーンシェーディング技術の発展――アニメから始まりアニメを超えて――著者: 安生健一 あらまし: トゥーンシェーディングとは,3次元CGで表される表示対象に対して手描きアニメ風(セルルック)の陰影付けをすることを意味します.手描きアニメの中に3次元モデルを違和感なく登場させるハイブリッドアニメに必須となる表現です.本稿では,まずトゥーンシェーディングに関する基本的な考え方と歴史,更には実用上の問題点と解決事例について述べます.トゥーンシェーディングおよび関連する技術の進化や多様化についても,昨今のGPU及びAI(深層学習的アプローチ)を用いた2,3の事例とともに考察します. 電子情報通信学会誌, Vol.107 No.2, pp.167-172, 2024.02.01 Online ISSN:2188-2355, Print ISSN:0913-5693 採用情報 映像表現の最先端で一緒に働きませんか? 共同研究インタビュー 視覚×コミュニケーション×AI最先端の研究分野で化学…
CGWORLD.jpにインテル技術本部の安生健一朗氏とARGのPrincipal Researcherで、OLM Digital (オー・エル・エム デジタル) 技術顧問を務める安生健一との特別対談が掲載されました。 ぜひ、ご覧ください! OLM安生健一×インテル安生健一朗 特別対談 ~ハードウェアとクリエイティブの進化を紐解く~ 採用情報 映像表現の最先端で一緒に働きませんか? 共同研究インタビュー 視覚×コミュニケーション×AI 最先端の研究分野で化学反応を起こし、まだ誰も見たことのない映像表現を追求 奈良先端科学技術大学院大学×千葉大学×IMAGICA GROUP ARG ディレクターインタビュー 「IMAGICA GROUP」が テクノロジー×クリエイティブで目指す イノベーションとは
AIはCG研究・教育の現場でどう活用されているか Advanced Research Groupに所属する安生健一が、幕張メッセで開催される「InterBEE2023」において、「INTER BEE IGNITION × DCEXPO 共同企画セッション」(2023年11月17日(金)13時半~展示ホール3 企画セッションオープンステージ)に登壇しますのでお知らせいたします。SIGGRAPH Asia 2023のカンファレンスチェアのJune Kim氏とトークセッションを行い、SIGGRAPH Asia Sydneyの最新情報もお伝えします。ぜひご参加ください。 <セッション概要> – タイトル:ACM SIGGRAPH招聘トークセッション: AIはCG研究・教育の現場でどう活用されているか – スピーカー: June Kim (University of New South Wales (UNSW) Sydney Lecturer, SIGGRAPH Asia 2023 Conference Chair, SIGGRAPH 2024 Frontiers Program Chair) 安生 健一 (IMAGICA GROUP アドバンストリサーチグループ Principal Researcher, オー・エル・エム・デジタル Executive R&D Advisor, SIGGRAPH Asia 2018 Conference Chair) – 概要: 世界最大のCGとインタラクティブ技術の国際学会ACM SIGGRAPHより、12月に行われるSIGGRAPH Asia 2023 Sydneyの…
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IMAGICA GROUP Advanced Research Group(ARG)ではグループ会社のオー・エル・エム・デジタルとともに、2022年度より奈良先端科学技術大学院大学と千葉大学の協力を得て、3D姿勢推定の共同研究を行っています。現状、舞台やステージにおいてのエフェクト演出は、演者の方がエフェクト発生のタイミングや位置に演技を合わせていることが主流です。本研究では、照明変動・リアルタイム性(低遅延)に対応した姿勢推定を行うことで、演者の動きに合わせたエフェクト演出を可能にすることを目指しております。 ここでは、2024年3月に実施したRED°TOKYO TOWER SKY STADIUMでの実証実験をご報告します。 まずDeep Learningを使った、3D姿勢推定の概要をご説明します。 単眼カメラからのDeep Learningを使った3D姿勢推定は、少し前から様々な事例が報告されています。しかしながら、従来手法は、ライブステージのような激しい光の点滅などによる照明変化への対応や、リアルタイムでの姿勢の出力に課題がありました。そこでARGでは、研究目標を、以下のように掲げ、ロジックの調査研究から始めました。 色付きライトやムービングライトの環境下でも動作する 推定デー…
IMAGICA GROUP ARG(Advanced Research Group)とグループ会社のフォトロンでは、2018年から東京農工大学高木研究室と共同でライトフィールドディスプレイに関する研究を進めています。また、その研究結果を東京農工大学とIMAGICA GROUPと共同で特許を申請しました。 ライトフィールドディスプレイとは? ライトフィールドディスプレイは3次元物体からの光線を再現することで眼鏡なしでの立体表示を実現するディスプレイです。再現する光線の数と解像度の間にトレードオフの関係があるため、十分な品質を実現するには高い解像度を持つフラットパネルディスプレイが必要になります。近年ではフラットパネルディスプレイが高解像度化してきているので実用化が進みつつあります。 我々は、ライトフィールドディスプレイが人の表情を忠実に再現することができ、他のデバイスに比べて人と人とのコミュニケーション、人と機械とのコミュニケーションにおいて優位に働くのではないかと考え、ライトフィールドディスプレイの高品質化や表情を表示した際の主観評価などの研究を進めています。試作したディスプレイは31.5インチの8Kディスプレイをベースとしました。このサイズであれば…
IMAGICA GROUP の ARG (Advanced Research Group) とオー・エル・エム・デジタルは、2019年からニュージーランドの首都ウェリントンにあるビクトリア大学と連携し、CGに関する最先端技術調査や共同研究を実施してまいりました。 本手法は、ポリゴンモデルの特徴領域を抽出・保持し、高速なポリゴンリダクションを可能とするもので、上記共同研究の成果の一つです。もともとビクトリア大学が推進していたポリゴン削減のための特徴領域抽出技術に着目し、グループの関連会社内での実証実験などをもとに改良を加え、2023年1月に国際論文誌に採択されました。 まずその研究成果をご覧ください。図1(左)が1400万頂点のオリジナルモデル。同図(右)は本手法によって1/100の頂点数に削減した結果です。目の周りの凹みや、唇、足の指の間の隙間など、顕著な特徴領域を保持できています。 図1 1400万頂点からなるオリジナルポリゴンモデル(左) と本手法によるポリゴン削減結果(右).頂点数は 1/100 以下になっている. では、この技術について背景から詳しく説明します。 “複雑で特徴的なディテールは細かいまま残し、それ以外を効率よく削減し…
IMAGICA GROUP ARG(Advanced Research Group)とオー・エル・エム・デジタルでは、奈良先端科学技術大学院大学、千葉大学と共同でアニメキャラクター線画に対する自動彩色技術に関する研究を進めています。 ここでは、その成果の1つである、アニメスタイルの自動彩色手法をご紹介します。 まず、我々の自動彩色手法を用いた彩色結果の例を図1に示します。Few-shot learningにもとづき、少数の線画・彩色済みの線画のペアを使ってアニメスタイルの自動彩色を行っています[1]。 図1.我々の手法とCadmium Appによる彩色結果の比較 比較のため、ICCV2021で発表されたAnimation Transformer[5]を使った彩色ツールCadmium App[6]を使った彩色結果も示してあります。mIoUとは、領域分割の精度評価で一般的に使われているもので、カッコ内の値は標準偏差を表しています。このmIoUを指標としたとき、手作業による彩色結果と比較して6~7割正しい彩色ができていることが分かりました。 では、この技術について、詳しく背景から解説していきます キャラクタ線画に対する彩色は、色見本で指定された色を線画内の対応する領域に塗っていく作業です。今まで…
製品・サービス
フォトロンが得意とする高性能ハイスピードカメラと、ボリュメトリックキャプチャの技術を融合し、独自技術によって高速現象の3Dモデル動画化を実現した「High Speed Volumetric Capture(ハイスピードボリュメトリックキャプチャ)・HSVC」。フォトロンは世界初のこの技術を実用化し、2023年7月、栃木県に専用スタジオも開設。ここでは、そんなフォトロンのハイスピードボリュメトリックキャプチャについて詳しくご紹介します。 41台のハイスピードカメラを使用し、高速の現象を360°あらゆる方向から同期撮影 ハイスピードボリュメトリックキャプチャを紹介する前に、まず“ボリュメトリックキャプチャ”とは何なのかを簡単に説明します。 ボリュメトリックキャプチャは自由視点映像技術の一つで、人や空間を360°複数台のカメラで囲み、さまざまな方向から同時に撮影。その撮影動画をもとにデジタル処理を行い、カメラの視点を後から自由に変えられ、自由視点の2D動画や3D動画に再構成するというものです。 スポーツ中継やミュージックビデオなどで、その映像をご覧になったことがあるのではないでしょうか。フォトロンのハイスピードボリュメトリックキャプチャは、そんな…
画像にこだわる会社「フォトロン」 IMAGICA GROUPのグループ会社であるフォトロンは、 1968年にムービーカメラの販売を開始して以来、画像にこだわり画像処理の最先端市場を創造する企業として事業を拡大してきました。国内のテレビ放送局や映像制作プロダクションなどに、放送映像機器に関する設計から導入までを提案するほか、研究機関や製造業に向けて、画像処理に特化したハードウェアやソフトウェアの開発や製造、販売などを行っています。そんなフォトロンの主要な製品の一つが高性能ハイスピードカメラです。 フォトロンは国産ハイスピードカメラメーカーとして30年以上の歴史を持ち、企画・開発・製造・販売・保守まで一貫して行っています。生産は山形県米沢市にある自社工場が担っており、ここから全世界に向けてハイスピードカメラを送り出しています。製品ラインナップは多岐に渡り、研究開発用や製造ライン用、システムへの 組み込み用など、顧客のニーズに合わせてさまざまなハイスピードカメラを用意。これらハイスピードカメラを軸に、解析用ソフトウェアや各種撮影用機材を加えた「撮影システム」の提案から導入支援、さらには導入後の運用…
リアルタイム圧縮・ストリーミング ハイスピードカメラ(高速度カメラ) INFINCAM UC-1 INFINICAMはUSB3.1で120万画素の画像データを1,000コマ/秒でPCメモリに転送できるストリーミングハイスピードカメラ(高速度カメラ)です。PCメモリに転送された画像データを画像処理することで、簡単に高速画像処理システムが構築できます。 最新SDKではC++に加えてコンピュータービジョン/マシンビジョン分野で一般的なPythonに対応しました。より簡単で直感的なプログラミングでINFINICAMを使用したリアルタイム画像処理が可能になります。 特長 高速画像処理をシンプルに オープンな開発環境 Python対応でたった4行のプログラミングでデータキャプチャが可能 OpenCVにて1,000fpsリアルタイム画像処理を行うサンプルアプリを公開 リアルタイム高速画像圧縮 小型軽量・汎用Cマウント 実例紹介 INFINICAM サンプル:スマートフォンのLEDライトをXYの座標値でリアルタイム計算 詳細およびSDK/サンプルコードの入手は下記の製品ページから。 https://www.photron.co.jp/products/hsvcam/infinicam/
見えなかったものが見えてくる Infinite Pixel Viewer は 1億画素を超えるような超高精細画像に特化したデジタルプレゼンテーションシステムです。 強力な編集機能によってコンテンツが持つ魅力を最大限に引き出し、 従来の見るだけのデジタルサイネージとは違った、 誰もが「触って」「発見して」「楽しむ」ことが出来る、 デジタル画像のプレゼンテーションを作ることができます。 詳しくはInfinite Pixel Viewer 製品サイトへ https://digirea.com/ipv/