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気鋭のクリエイティブ集団 P.I.C.S.TECHが今求める人材と注目するテクノロジーとは

#PICS#クリエイティブ×テクノロジー

IMAGICA GROUPのグループ企業で、新しい映像体験を次々に発表する株式会社ピクスの
P.I.C.S.TECH」チーム。その組織概要やこれまでに手がけてきた実績について、
3記事にわたってP.I.C.S.TECHのテクニカルプロデューサー 弓削 淑隆氏と、エンジニア&テクニカルディレクター 上野 陸氏の2名に伺ってきました。

最終回となる今回は、​​P.I.C.S.TECHが求める人物像や今後のビジョンについて迫ります。

クリエイティブ×スペース×テクノロジー映像体験を総合演出するP.I.C.S. TECHとは

P.I.C.S.TECHが手がけた先進的なクリエイション実績と制作の裏側【前編】

P.I.C.S.TECHが手がけた先進的なクリエイション実績と制作の裏側【後編】

(写真左から)
P.I.C.S.TECH 弓削 淑隆(ゆげ よしたか)
株式会社ピクス テクニカルプロデューサー

P.I.C.S.TECH 上野 陸(うえの りく)
株式会社ピクス エンジニア&テクニカルディレクター

IMAGICA GROUP 久保田 純(くぼた じゅん)
Advanced Research Group ディレクター  /
株式会社フォトロン 執行役員 兼 技術開発本部長

貪欲に楽しみながら周りを巻き込む。P.I.C.S.TECHのマインドと働き方

久保田:これまでお二人からさまざまなお話をお聞きして、P.I.C.S.TECHがIMAGICA GROUPのグループ企業のなかでも非常にユニークなチームであると感じています。小規模なチームながら、クリエイティブスキルを軸に、空間演出やテクノロジーを掛け合わせ、独自の実績を積み重ねて世界で評価されている。

例えば「EXISDANCE」 のように、メーカーさんのもつ最新技術をエンタテインメントとしてアウトプットするだけでなく、その先の商品化まで見据えた提案ができる…こんなチームはなかなかないと思います。

弓削:初めて触れる技術でユーザーの新しい体験を作り出す…未知の領域にチャレンジすることは毎回とても刺激的です。チームの開発予算を使って自分たちでも常に新しいものづくりをしつつ、それをプロジェクトと紐づけて実施させてもらえる機会が多いのもありがたいことです。

久保田:「制作」というよりも「研究」に近い仕事の仕方ですね。みなさんどんなマインドで取り組んでいるんですか?

弓削:まず、新しい技術や発想との出会いを「楽しむ」という気持ちが根幹にあります。みんな休みの日にはミュージアムや自然の中に行ったり、新しい視点や技術、発見をキャッチアップしたりして、出社すると情報交換の話で花が咲きます。同時に、ただ面白がって終わり、こなして終わりではなく、そのアイデアが具現化した未来やユーザーの体験を本気で考えながらカタチにするという「熱意」や「責任感」も非常に強いチームです。加えて、一人だけでは実現できないので、ディレクターは自分が主導しながらも「周りを巻き込んでいく」という意識を常にもっています。

久保田:メンバー自身が楽しみながらさまざまな体験をしているからこそ、新しいユーザー体験を創り出せるということですね。働き方も気になるところです。

上野:人によって違って、リモートワーク中心の人もいればオフィスワーク中心の人もいます。僕はコロナ禍以降、リモートで仕事をすることも多くなりました。午前中に電車通勤の時間をカットして、脳みそが冴えてるうちから仕事するとこんなに効率がいいんだと思い知りましたね。前の晩にいくら考えても解けなかったことが、朝になったら答えが出たり…。特にアイデアを生み出すフェーズでは人によって「ゴールデンタイム」が違うと思いますが、それぞれがベストな時間とロケーションで、フレキシブルに仕事をしています。

弓削:オンラインで働ける環境を整えている一方で、みんなで会ってディスカッションする時間も大切にしています。明確に「週に何日出社」みたいなルールはつくっていませんが、必要なときに自然と集まる雰囲気もできています。

「プロの視点」と「柔軟性」P.I.C.S.TECHが求める人物像

久保田:P.I.C.S.TECHは現在、新しい人を募集しているそうですが、どんな人が活躍できそうですか?

弓削:クリエイティブ、空間演出、テクノロジーなど、何か一つ「プロの視点」をもっている方が望ましいです。特別な強みがメンバー間のリスペクトの中心になり、仕事がしやすくなると思います。

それに加えて、チームワークを円滑に進めるうえで発想の柔軟さも大切です。他の人の考えを100%理解できなくても「そういう視点もあるんだな」とポジティブに受け入れることで、コラボレーションが生まれ、P.I.C.S.TECHならではの新しいアイデアにつながっていくと思います。

もうひとつ、自発性も求められます。どれだけテクノロジーに精通していても、その人自身から湧き上がる興味関心がないと仕事では受け身の姿勢になってしまうんです。

P.I.C.S.TECHには、プロの視点を活かしながら、周囲の意見を取り入れ、新しいことをアウトプットしたいという欲求に駆られている人が集まっています。

上野:今回ご紹介した事例のように、P.I.C.S.TECHのプロジェクトは多くの場合「ユーザー体験」がゴールです。ディレクターの価値観でやりたいことを追求してしまったり、使いたい技術を中心に企画を進めてしまったりすると、クライアントの理想と乖離してしまうこともあります。だからこそディレクターには、クリエイティブへの情熱とともに、一歩引いて俯瞰的な視点で考える冷静さもとても重要になります。

P.I.C.S.TECHが今注目するテクノロジーとは?

久保田:常に新しい情報をキャッチアップしているP.I.C.S.TECHですが、お二人が最近注目しているテクノロジーはありますか?

上野:個人的には「NeRF」(Neural Radiance Fields)や3D Gaussian Splattingを使ってみたいですね。いろいろなところで使えそうですが、自然や環境をテーマにしたコンテンツに取り入れたら面白そう…新しい体験を作れそうな可能性を感じています。

弓削:最近、イマーシブ(immersive)というキーワードが聞かれるなかで、振動で感触を生み出す空中ハプティクスデバイスに注目しています。他にも、非可聴領域の音をトリガーにした多言語対応や空間体験により、ミュージアムやテーマパークのコンテンツをアップデートできそうです。あげればキリがないほど、アイデアはまだまだたくさんありますよ(笑)。IMAGICA GROUPと共同で開発を進められたら、さらに可能性は広がりそうです!

久保田:たしかに、グループを巻き込んでのコラボレーションができたらより発展しそうですね!弓削さん、上野さん、今回はありがとうございました。今後もP.I.C.S.TECHの展開を楽しみにしております!

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